根岸線の貨物列車を話題に情報交換をする総合ブログです。
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皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。
さて、昨年12月22日から運用を開始しましたE233系電車。現在は浦和電車区に所属するウラ101~105編成の計5編成が京浜東北・根岸線で運用されています。もう運用を開始して10日経ちましたが、皆さんはすでに乗られたでしょうか。今回はそのE233系電車についてまとめてみました。貨物列車の記事ではないので恐縮ですが、皆さんのこれからの撮影の足となる要ですので、どうぞひとつご覧ください。
・E233系登場の経緯。
従来、これまで京浜東北・根岸線では開業当初からスカイブルー色の103系電車が使われてきましたが、老朽化により新系列電車の先駆車となった209系電車を1993年4月より導入しました。
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・根岸線で撮影したものではありませんが、右が103系電車のスカイブルー色。
かつて石川町に住んでいた山崎ハコさんはこの電車が引退するとき、『青一色
の電車がなくなるのは寂しい』とご自身の出演するラジオで残念がったそうです。
209系電車は、これまでの電車の考え方を一新させ、製造コスト・寿命・重量においてすべて半分になることをコンセプトにおいて製造を行いました。実際にこの電車は、各部品にリサイクルの出来るものを多く採用したり、また軽量素材の採用、さらに各車輌製造会社の工法を問わずにあえて各社に任せたことにより、製造コストを落とすことにも成功。また、寿命を半分にすることによって廃車時期を早くし、当時の最新技術・サービスを採用した新型車両を新たに開発することによって旅客がこの恩恵をこまめに受けられるようにしました。そして1993年、これらのコンセプトをクリアした上で、209系電車は登場しました。
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・おなじみの209系電車。
ところが、実際に登場してみると製造コストを落とした劣悪な機器・サービス部品を使用していたために不都合な点が多発しました。また、経年劣化によりさらにその点は最終的に次のようなところまで発展してしまいました。
・劣悪な機器を採用したため、故障が多発した。
・座席の経年劣化によるくたびれを防ぐために、あえて詰め物を少なくしたりバネを省略したために最初からすわり心地が悪くなってしまった。
・カーテンを省略してUVカットガラスを採用したが、効果が薄く日差しが強く感じられるときに旅客が任意に日を避けることが出来ない。また、車内が暑くなりやすい。これによって冷房効率が悪くなる。
・窓の開閉が出来ないために、旅客が任意に風を入れたり、また非常時に締め切った車内になるため旅客の健康を損なうことになり危ない。
・MT比(編成中のモーター車とそれを備えない車の比率)がモーター車4両に対してトレーラー車(モーターを備えない車)は6両と比率が悪く、発進時や停車時の前後衝動が大きく乗り心地が悪い。
・妻面扉の一部車輌の省略によって妻面付近で車輌間の空気流動(隙間風)が発生して寒く感じたり、さらにこの妻面扉自体のドアノブが故障して扉が閉まらなくなるこがある。
・ドアチャイム・旅客案内表示機が経年劣化により音が割れたり発光しない色が出てきた。
・経年劣化による金属の伸縮で、車体が歪み始めた。
これによって、旅客へのサービスが低下。さらに度重なる車両故障による遅延によって旅客からは多くの不評が寄せられ、さらに窓が開かない構造は非常時に旅客の体調を実際に悪化させて救急車を呼ぶ沙汰にさえなったこともあったため、早急に窓を開閉できるように改造するなども行ってきました。
しかし、総合的に見て機器・サービスが登場からかなり劣化してきたことは間違いがなく、当初の予定通り延命工事を行わずに15年程度での廃車をし、これらの汚点を改善した新たな新型車両をつくることとなりました。これがE233系電車の登場経緯です。
・E233系電車に乗ってみた。
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E233系電車は9月1日からの試運転を経て、2007年12月22日より旅客営業を開始しました。私が初めて乗ったのは翌日23日のことでした。記念すべき初乗車は南行823Aの関内から根岸までです。なお、今回は走行機器のスペックなどは省略して、私たちが乗るときに接するサービスなどに焦点を当ててみました。
・化粧板を車内全体で採用。
まず車内に入ってみて感じたのは、車内の化粧板をよく使っているために雰囲気がよくなっているという点。以前はドア類はアルミ地が露出していて冷たい感じがしましたが、今度の電車はホームとの出入りのドアも車輌間の妻面扉も化粧版処理がされていて、安っぽさが払拭されました。また、黒いつり革やアルミサッシによる網棚なども新規格ですね。
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・車内がよくなりました。
・旅客案内装置およびとレインチャンネルの設置。
そして皆さんもよくここが気になっていると思いますが、ドア上の2面の旅客案内モニターとトレインチャンネルはとてもいいですね。さらにワイド画面になってこれは文句なし。特に根岸線の車内で『Berlitz・トレインイングリッシュ』のジョアンナ・ムライシ先生に会えるようになったのは大きく評価したいですね(笑) また、営業開始当初ということでE233系電車の紹介映像も流れていました。
また、以前から車輌によって音量に差があったり音割れがあったりしたドアチャイムは静かで統一されたものになり改善されました。
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・Berlitzの『トレインイングリッシュ』講師・ジョアンナ先生。
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・E233系電車の紹介も。
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・『まもなく根岸です』の表示。わくわくしますね~。
・座席の座り心地の大幅改善。
今度は座席に座ってみました。以前は詰め物を少なくしたりバネを省略した劣悪な座席でしたが、今度はバネを採用し、詰め物を改善したために大幅にすわり心地が向上していました。GOOD!!また、後日秋葉原より関内まで乗る機会がありましたが、30分以上の乗車でもおしりが疲れませんでした。
・自動放送を採用。根岸線内では『京浜東北・根岸線』と案内。
次によかったのが自動放送。女性車掌さんのいない京浜東北・根岸線で初めて女性の放送を聞いたのはこのときが初めて。これまでの車掌さんの案内よりかなり聞きやすく良い案内になっていました。また、後日秋葉原より関内まで乗ったところ、横浜までこの自動放送は『この電車は、京浜東北線、快速○○行です。』と案内していましたが、横浜より根岸線内に入ると『この電車は、京浜東北・根岸線、快速○○行です。』と放送が切り替わるようになっています。以前から京浜東北線の一部に混同されがちな根岸線でしたが、これは根岸線の者にとってはうれしいところです。
・窓が開閉可能に。
以前から大きな問題になっていた開かずの窓。E233系電車からは7人掛けのシートの窓すべてが空くようになりましたが、逆に3人掛けの席と車椅子席は空かないようになってしまいました。つまりは、従来の209系500番台電車と同様の仕様になったということです。ちょっと残念。しかし、これによって車内環境が良くなったことに間違いはないでしょう。
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・こちらは空かなくなりました。
・車内が広くなった。
これまでの209系電車に比べて車体幅が広くなったために余裕が出来ました。会長の建築屋さんはここを大きく評価しています。座ったときにこれまでより足を伸ばせるところもうれしいですね。但し、もちろん立席の旅客や通路を通る旅客がいるときは邪魔をしてはいけません。
・6号車の6扉座席収納車が廃止
これまで混雑緩和目的で平日のラッシュ時間帯は6号車の座席が折りたたまれ、また乗降時間の短縮を目的に扉を2つ増設した6扉となっていました。しかし、着席機会が低下したり、エアカーテンや床暖房を付けている割にドアが多いために空気が逃げてしまい、冷暖房効率が低下していました。最近では混雑が緩和されてきたということで、サービス向上のためにE233系電車からは6号車も通常の4扉終日座席利用可能車としました。以前は座席の格納されたラッシュ時間帯の大船、磯子、桜木町などの始発駅では、始発電車に整列して乗車しようという人たちを横目に、座席が格納されているため並んでいない6扉車の入口から入って隣の通常の車両の座席へ先回りして着席してしまうというマナー違反乗車が見られていましたが、この現象にも決着がつくことになるようです。
・結露を防ぐ扉、空気清浄機を採用。
また、このほかにも冬場の満員電車や梅雨時で曇りやすい扉。これを複層にして結露のしないドア窓になったそうです。さらに、空調機器には空気清浄機を採用して車内環境が改善されています。
・妻面扉も各部にすべて設置。
以前は妻面扉を省略していたために加速時や減速時に車両間の空気流動が発生していましたが、今回からはすべての箇所に妻面扉が設置され、おかげで空気流動がまったくなくなりました。また、最近採用されてきた開けても自動的に閉まる扉も採用され、これまでのような開けっ放しで通路を通る旅客がいても自然に扉が閉まるので、空気流動や騒音が入ってくることもなくなりました。
今度は根岸で電車を降りて、外をチェックしてみました。
・フルカラーのLEDで見やすい行先表示。案内に『京浜東北・根岸線』の文字。
以前は幕式だった行先表示はフルカラーのLEDになり、とても見やすくなりました。次の停車駅や路線名表示もされます。また、車内放送でもそうでしたが、横浜を境に『京浜東北線』と案内していたものが『京浜東北・根岸線』と案内されるようになりました。これまで路線名表示のあった205系、209系(0・500・900番台)では単に『京浜東北線』と案内されていたために『根岸線』の表記がなく不満でしたが、今度からはきちんと案内されるようになった点はとてもうれしいですね。これを喜んでいたのは、ハセガワ軍団はもちろん特に会長の建築屋さん。一番評価できる点だとオーバーな発言まで(笑) 但し、このフルカラーLEDは撮影の際にシャッタースピード1/250でも表示に切れ目が入ってしまうのが少し残念ですね。1/125なら線が入らずちゃんと写るでしょうか・・・。
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・根岸線の文字が入りました!
・列車番号が見やすくなりました。
列車番号が、これまでの下二桁表示から四桁表示に改善されました。撮影のときの記録などには便利ですね。こちらは1/250以下のシャッタースピードで線が入らずくっきりと写ります。
・バリアフリー対策もしっかりと。
お身体の弱い方々が使われる優先席では、つり革の高さが低くなっていたり、また網棚の高さを他より低くして利用しやすくしているようです。さらに、ドア上部にはドア開閉時にドアランプが点滅して注意を促す仕組みになっていたり、このドア自体の縁およびドアの足元のところに黄色いテープでマーキングがしてあるなど、弱視の方への配慮がなされています。また、ホームと電車のドアの嵩の差を小さくしており、以前より電車の乗り降りがしやすくなりました。
・その他の発展。
このほか、私たちの目に見えないところでも、例えば機器の二重化によって故障に強い電車となったこと、また首都圏で輸送障害が発生したときには車内の旅客案内装置に速報が入るようになったとのことです。
~総 評~
今回はじめてこのE233系電車に乗ることが出来ました。
いままでの試運転を見てきてもデザインなどがグレードアップしていて乗車出来る日を楽しみにしてきました。今回の初乗車では、その期待を裏切らない良い電車であると感じることが出来ました。
ただ、未だカーテンが省略されていたり窓がすべての箇所で開くようになっていなかったのは少し残念に思います。今回の電車でも、カーテンを省略したかわりにUVカットガラスを採用しているとのことですが、いままで採用してきた電車ではやはり日差しの熱さを感じてきていただけに、今回のE233系電車でどれだけの効果がある素材を採用しているかどうかがまた気になるところです。
しかし、今回のE233系電車の運転開始に伴って京浜東北・根岸線が快適となったのは間違いがなく、今後も私たちの撮影の足としてさらに活躍することを期待しています。
(2008.1.6.Sun. 編集:根岸の兄さん)
さて、昨年12月22日から運用を開始しましたE233系電車。現在は浦和電車区に所属するウラ101~105編成の計5編成が京浜東北・根岸線で運用されています。もう運用を開始して10日経ちましたが、皆さんはすでに乗られたでしょうか。今回はそのE233系電車についてまとめてみました。貨物列車の記事ではないので恐縮ですが、皆さんのこれからの撮影の足となる要ですので、どうぞひとつご覧ください。
・E233系登場の経緯。
従来、これまで京浜東北・根岸線では開業当初からスカイブルー色の103系電車が使われてきましたが、老朽化により新系列電車の先駆車となった209系電車を1993年4月より導入しました。
・根岸線で撮影したものではありませんが、右が103系電車のスカイブルー色。
かつて石川町に住んでいた山崎ハコさんはこの電車が引退するとき、『青一色
の電車がなくなるのは寂しい』とご自身の出演するラジオで残念がったそうです。
209系電車は、これまでの電車の考え方を一新させ、製造コスト・寿命・重量においてすべて半分になることをコンセプトにおいて製造を行いました。実際にこの電車は、各部品にリサイクルの出来るものを多く採用したり、また軽量素材の採用、さらに各車輌製造会社の工法を問わずにあえて各社に任せたことにより、製造コストを落とすことにも成功。また、寿命を半分にすることによって廃車時期を早くし、当時の最新技術・サービスを採用した新型車両を新たに開発することによって旅客がこの恩恵をこまめに受けられるようにしました。そして1993年、これらのコンセプトをクリアした上で、209系電車は登場しました。
・おなじみの209系電車。
ところが、実際に登場してみると製造コストを落とした劣悪な機器・サービス部品を使用していたために不都合な点が多発しました。また、経年劣化によりさらにその点は最終的に次のようなところまで発展してしまいました。
・劣悪な機器を採用したため、故障が多発した。
・座席の経年劣化によるくたびれを防ぐために、あえて詰め物を少なくしたりバネを省略したために最初からすわり心地が悪くなってしまった。
・カーテンを省略してUVカットガラスを採用したが、効果が薄く日差しが強く感じられるときに旅客が任意に日を避けることが出来ない。また、車内が暑くなりやすい。これによって冷房効率が悪くなる。
・窓の開閉が出来ないために、旅客が任意に風を入れたり、また非常時に締め切った車内になるため旅客の健康を損なうことになり危ない。
・MT比(編成中のモーター車とそれを備えない車の比率)がモーター車4両に対してトレーラー車(モーターを備えない車)は6両と比率が悪く、発進時や停車時の前後衝動が大きく乗り心地が悪い。
・妻面扉の一部車輌の省略によって妻面付近で車輌間の空気流動(隙間風)が発生して寒く感じたり、さらにこの妻面扉自体のドアノブが故障して扉が閉まらなくなるこがある。
・ドアチャイム・旅客案内表示機が経年劣化により音が割れたり発光しない色が出てきた。
・経年劣化による金属の伸縮で、車体が歪み始めた。
これによって、旅客へのサービスが低下。さらに度重なる車両故障による遅延によって旅客からは多くの不評が寄せられ、さらに窓が開かない構造は非常時に旅客の体調を実際に悪化させて救急車を呼ぶ沙汰にさえなったこともあったため、早急に窓を開閉できるように改造するなども行ってきました。
しかし、総合的に見て機器・サービスが登場からかなり劣化してきたことは間違いがなく、当初の予定通り延命工事を行わずに15年程度での廃車をし、これらの汚点を改善した新たな新型車両をつくることとなりました。これがE233系電車の登場経緯です。
・E233系電車に乗ってみた。
E233系電車は9月1日からの試運転を経て、2007年12月22日より旅客営業を開始しました。私が初めて乗ったのは翌日23日のことでした。記念すべき初乗車は南行823Aの関内から根岸までです。なお、今回は走行機器のスペックなどは省略して、私たちが乗るときに接するサービスなどに焦点を当ててみました。
・化粧板を車内全体で採用。
まず車内に入ってみて感じたのは、車内の化粧板をよく使っているために雰囲気がよくなっているという点。以前はドア類はアルミ地が露出していて冷たい感じがしましたが、今度の電車はホームとの出入りのドアも車輌間の妻面扉も化粧版処理がされていて、安っぽさが払拭されました。また、黒いつり革やアルミサッシによる網棚なども新規格ですね。
・車内がよくなりました。
・旅客案内装置およびとレインチャンネルの設置。
そして皆さんもよくここが気になっていると思いますが、ドア上の2面の旅客案内モニターとトレインチャンネルはとてもいいですね。さらにワイド画面になってこれは文句なし。特に根岸線の車内で『Berlitz・トレインイングリッシュ』のジョアンナ・ムライシ先生に会えるようになったのは大きく評価したいですね(笑) また、営業開始当初ということでE233系電車の紹介映像も流れていました。
また、以前から車輌によって音量に差があったり音割れがあったりしたドアチャイムは静かで統一されたものになり改善されました。
・Berlitzの『トレインイングリッシュ』講師・ジョアンナ先生。
・E233系電車の紹介も。
・『まもなく根岸です』の表示。わくわくしますね~。
・座席の座り心地の大幅改善。
今度は座席に座ってみました。以前は詰め物を少なくしたりバネを省略した劣悪な座席でしたが、今度はバネを採用し、詰め物を改善したために大幅にすわり心地が向上していました。GOOD!!また、後日秋葉原より関内まで乗る機会がありましたが、30分以上の乗車でもおしりが疲れませんでした。
・自動放送を採用。根岸線内では『京浜東北・根岸線』と案内。
次によかったのが自動放送。女性車掌さんのいない京浜東北・根岸線で初めて女性の放送を聞いたのはこのときが初めて。これまでの車掌さんの案内よりかなり聞きやすく良い案内になっていました。また、後日秋葉原より関内まで乗ったところ、横浜までこの自動放送は『この電車は、京浜東北線、快速○○行です。』と案内していましたが、横浜より根岸線内に入ると『この電車は、京浜東北・根岸線、快速○○行です。』と放送が切り替わるようになっています。以前から京浜東北線の一部に混同されがちな根岸線でしたが、これは根岸線の者にとってはうれしいところです。
・窓が開閉可能に。
以前から大きな問題になっていた開かずの窓。E233系電車からは7人掛けのシートの窓すべてが空くようになりましたが、逆に3人掛けの席と車椅子席は空かないようになってしまいました。つまりは、従来の209系500番台電車と同様の仕様になったということです。ちょっと残念。しかし、これによって車内環境が良くなったことに間違いはないでしょう。
・こちらは空かなくなりました。
・車内が広くなった。
これまでの209系電車に比べて車体幅が広くなったために余裕が出来ました。会長の建築屋さんはここを大きく評価しています。座ったときにこれまでより足を伸ばせるところもうれしいですね。但し、もちろん立席の旅客や通路を通る旅客がいるときは邪魔をしてはいけません。
・6号車の6扉座席収納車が廃止
これまで混雑緩和目的で平日のラッシュ時間帯は6号車の座席が折りたたまれ、また乗降時間の短縮を目的に扉を2つ増設した6扉となっていました。しかし、着席機会が低下したり、エアカーテンや床暖房を付けている割にドアが多いために空気が逃げてしまい、冷暖房効率が低下していました。最近では混雑が緩和されてきたということで、サービス向上のためにE233系電車からは6号車も通常の4扉終日座席利用可能車としました。以前は座席の格納されたラッシュ時間帯の大船、磯子、桜木町などの始発駅では、始発電車に整列して乗車しようという人たちを横目に、座席が格納されているため並んでいない6扉車の入口から入って隣の通常の車両の座席へ先回りして着席してしまうというマナー違反乗車が見られていましたが、この現象にも決着がつくことになるようです。
・結露を防ぐ扉、空気清浄機を採用。
また、このほかにも冬場の満員電車や梅雨時で曇りやすい扉。これを複層にして結露のしないドア窓になったそうです。さらに、空調機器には空気清浄機を採用して車内環境が改善されています。
・妻面扉も各部にすべて設置。
以前は妻面扉を省略していたために加速時や減速時に車両間の空気流動が発生していましたが、今回からはすべての箇所に妻面扉が設置され、おかげで空気流動がまったくなくなりました。また、最近採用されてきた開けても自動的に閉まる扉も採用され、これまでのような開けっ放しで通路を通る旅客がいても自然に扉が閉まるので、空気流動や騒音が入ってくることもなくなりました。
今度は根岸で電車を降りて、外をチェックしてみました。
・フルカラーのLEDで見やすい行先表示。案内に『京浜東北・根岸線』の文字。
以前は幕式だった行先表示はフルカラーのLEDになり、とても見やすくなりました。次の停車駅や路線名表示もされます。また、車内放送でもそうでしたが、横浜を境に『京浜東北線』と案内していたものが『京浜東北・根岸線』と案内されるようになりました。これまで路線名表示のあった205系、209系(0・500・900番台)では単に『京浜東北線』と案内されていたために『根岸線』の表記がなく不満でしたが、今度からはきちんと案内されるようになった点はとてもうれしいですね。これを喜んでいたのは、ハセガワ軍団はもちろん特に会長の建築屋さん。一番評価できる点だとオーバーな発言まで(笑) 但し、このフルカラーLEDは撮影の際にシャッタースピード1/250でも表示に切れ目が入ってしまうのが少し残念ですね。1/125なら線が入らずちゃんと写るでしょうか・・・。
・根岸線の文字が入りました!
・列車番号が見やすくなりました。
列車番号が、これまでの下二桁表示から四桁表示に改善されました。撮影のときの記録などには便利ですね。こちらは1/250以下のシャッタースピードで線が入らずくっきりと写ります。
・バリアフリー対策もしっかりと。
お身体の弱い方々が使われる優先席では、つり革の高さが低くなっていたり、また網棚の高さを他より低くして利用しやすくしているようです。さらに、ドア上部にはドア開閉時にドアランプが点滅して注意を促す仕組みになっていたり、このドア自体の縁およびドアの足元のところに黄色いテープでマーキングがしてあるなど、弱視の方への配慮がなされています。また、ホームと電車のドアの嵩の差を小さくしており、以前より電車の乗り降りがしやすくなりました。
・その他の発展。
このほか、私たちの目に見えないところでも、例えば機器の二重化によって故障に強い電車となったこと、また首都圏で輸送障害が発生したときには車内の旅客案内装置に速報が入るようになったとのことです。
~総 評~
いままでの試運転を見てきてもデザインなどがグレードアップしていて乗車出来る日を楽しみにしてきました。今回の初乗車では、その期待を裏切らない良い電車であると感じることが出来ました。
ただ、未だカーテンが省略されていたり窓がすべての箇所で開くようになっていなかったのは少し残念に思います。今回の電車でも、カーテンを省略したかわりにUVカットガラスを採用しているとのことですが、いままで採用してきた電車ではやはり日差しの熱さを感じてきていただけに、今回のE233系電車でどれだけの効果がある素材を採用しているかどうかがまた気になるところです。
しかし、今回のE233系電車の運転開始に伴って京浜東北・根岸線が快適となったのは間違いがなく、今後も私たちの撮影の足としてさらに活躍することを期待しています。
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E d i t b y "TEAM-HASEGAWA"
HN:
根岸・ハセガワ軍団
性別:
非公開
自己紹介:
(写真は会長:建築屋さん)
根岸・ハセガワ軍団は根岸線を拠点に活動する貨物列車の撮影仲間です。『皆で協力しあって楽しく』をモットーに活動しています。皆さんもどうぞ根岸へおいでください。
※各メンバーの紹介等はカテゴリーの『メンバー紹介』よりお進みください。
根岸・ハセガワ軍団は根岸線を拠点に活動する貨物列車の撮影仲間です。『皆で協力しあって楽しく』をモットーに活動しています。皆さんもどうぞ根岸へおいでください。
※各メンバーの紹介等はカテゴリーの『メンバー紹介』よりお進みください。
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