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根岸線の貨物列車を話題に情報交換をする総合ブログです。
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皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。


さて、皆さんにお願いがあります。旅客会社の方から最近お伺いしたところによると、このところ撮影者に関する苦情が出ているそうです。苦情内容は、根岸駅などでの発車ベルボタン付近に撮影者がいたり三脚が立っていたりして邪魔になっているということです。

要約しますと、撮影などは停車位置の関係から必然的に駅の先端に立つ場合が多いと思います。特に根岸駅などでは停車中の列車を撮影する場合などでも駅の先端を利用することが多いと思います。

しかし、駅の先端では車掌さんがホームに立って安全確認をしたり、また発車ベルを扱うボタンが備え付けられており、そこの前に撮影者がいたり三脚が立っていたりすると業務に支障をきたすのです。よく撮影に夢中になっていたりしてそこに撮影者もしくは三脚を立てている方がいらっしゃる場合には軍団メンバーのほうからもお声をかけることがよくありますが、どうかその前に邪魔にならないように各自配慮してください。また、その場所で構えている方がいらっしゃったら、大概気づいていない場合がほとんどですので、声をかけて確認してくださるようにお願いします。


(2008.2.14.Thu. 編集:根岸の兄さん)
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皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。

さて、今回は貨物列車ではなく電車の話題です。ごめんなさい。E233系電車の登場によって去り行く209系電車がいまどのようになっているのかのお話です。


209_haishakaisou.jpg

ここは首都圏を抜けた山奥、神奈川県津久井郡相模湖町の中央東線相模湖駅。いまこの駅を209系電車の廃車回送列車が通過していきました。

ご存知のとおり、E233系電車の登場によって置き換えの始まった209系電車。現在、順次初期車から廃車がはじまりました。かつては『次世代の電車』と謳って登場した901系電車こと209系900番台はすでに3編成とも廃車のために、長野県長野市にある長野総合車輌センターへ回送されました。着駅の『北長野』という駅名を聞けば、それが廃車回送列車の行先であると皆さんはよくご存知のことでしょう(今回の輸送での正式な着駅は長野です)。

思えば、209系電車はいままでの電車の寿命半分ということで開発されましたが、本当に普通の電車よりも非常に短命な存在となってしまいました。京浜東北・根岸線での活躍もわずか15年ほどのことでしたが、粗悪な機器を使用したことや、経年劣化などもあいまって相次ぐ車両故障や長時間停車による旅客の健康悪化、そして旅客から寄せられた不満の声が大きかったこともあり、廃車時期が当初のとおりかそれよりも早かったのは致し方ないことなのかもしれません。

京浜東北・根岸線の209系電車は、総勢80編成以上あるそうです。まだ70編成近い209系電車が京浜東北・根岸線を走っていますが、この電車もあと3年ほどで完全にE233系電車に置き換えられるのだそうです。去り行く209系電車を少し心に留めながら、今日も貨物列車の撮影の足として利用させていただきましょう。


ところで、写真にある機関車は新車の配給輸送や廃車回送を特に担当しているEF64-1031(長岡)です。また、その後ろに連結されているのは中央東線の豊田車両センターに所属する事業用車クモヤ145-117で、209系電車の諸電源に対して電気を送っているのだそうです。というのも、中央東線・西線では高尾~中津川間の電化の際も蒸気の時代から使っている狭小トンネルにそのまま架線をひいたため、このトンネルに対応したパンタグラフを備える車両でないと走ることが出来ないのだとか。その関係で、すでに209系電車のパンタグラフは取り外され、必要な電源供給はすべてクモヤ145-117のパンタグラフから得ているのだそうです。すでにこのような姿になってしまった209系電車も、どことなく哀愁を感じさせました。
皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。

さて、今回は根岸駅を飛び出して、あの気になる発送先駅めぐりを新たに企画してみました。根岸駅はよく行くけれども、さて発送先の駅には行ったことがないなんていう方も多いと思います。なによりも、貨物列車の魅力はやはり行き着く先がどんなところなのか、というところではないでしょうか。貨物時刻表を見ても、例えば札幌発東京行とか、秋田発東京行、はたまた札幌発福岡行なんていう長い列車も存在します。それに比べて、根岸から発送される駅というのは意外と違いところが多いのですが、それでも皆さん発送先の駅というのは、一度どんなところかと考えに及んだことがあることでしょう。

今回は第一弾として、東京都八王子市にある八王子駅へ行ってまいりました。ご紹介いたします。

なお、今回のレポートは2008年2月現在のものです。ご注意ください。



日本貨物鉄道 八王子駅
(取扱コード:4610)



八王子駅は、東京都八王子市にある立川市に次ぐ多摩で2番目に大きい都市です。ここは昔から紡績業が盛んで、甲州(山梨県)方面で取れた生糸をここで製品化していました。現在の横浜線も、この生糸を横浜港へ運ぶ目的で敷設されたのが最初の起源です。そういうことから、この八王子市は昔からとても栄えた街で、さらに中央線、横浜線、八高線が接続していることから交通の要衝としても栄えました。貨物輸送も例外ではなく、かつては広大な貨物ヤードが駅構内に広がっていました。さらに、中央東線の高尾から先は勾配が続く山岳線区となっていたため、平坦線区向けの機関車と山岳線区向けの機関車を付け替える必要がありました。このことから、この駅には八王子機関区が置かれ、山登りの機関車がかつて所属していました。現在でも、立派なターンテーブルや機関庫が残っています。現在は、八王子総合鉄道部を経て新鶴見機関区八王子派出がこの車輌基地・および乗務員基地の名称になっています。

さて、この八王子駅には日本オイルターミナル(OT)八王子営業所の専用線が接続しており、八王子駅から中央東線の東京方面に沿って浅川の手前まで専用線が伸びています。

根岸から発送された列車は、根岸線・高島線を辿り、鶴見からは新鶴見(信)を経由して武蔵野線へ入ります。さらに、梶ヶ谷(タ)を過ぎて府中本町から南武線へ入り、立川を経由して中央東線に入り八王子駅へと到着します。なお、同じ根岸線から出ている八王子行の旅客列車は横浜線を経由して桜木町からおよそ1時間ほどで結んでいますが、横浜線にはJR貨物の鉄道事業免許が長津田~八王子間にしかないこと、また設備の関係で入線出来ないため、遠回りにはなりますがこのような経路を辿って八王子へ発送しています。

2007年3月18日改正時点では、5278レ(~5279レ)(5270レ~)5269レの定期列車のほか、8271レ(~8272レ)(8273レ~)8274レの臨貨により根岸から八王子へ発送しています。

negishi_network_hachioji.png

・根岸~八王子間の系統路線図(クリックすると拡大出来ます)。

hachioji_kounai.png

・八王子駅構内~OT専用線の構内図(クリックすると拡大出来ます)。


・根岸からの列車到着から専用線押し込みまで。

まずは入換ですが、根岸から到着する列車については地図中①の中央線のホーム3・4番線と横浜線のホーム5・6番線の間にある着発線へ入ります。到着後は本務機関車は速やかに高尾方にある引き上げ線へ機回りして新鶴見機関区八王子派出へ入庫します。

ここからは入換機のDE10が登場します。この日のDE10は入換専用の入換動色という専用の塗装を纏っています。このDE10が専用線のある方から地図中①の着発線へ入り、到着したタキを連結します。なお、専用線へは途中中央線の上下線と八高線を跨ぐため、列車が来ない機会に専用線へと引き込んでいきます。



地図中②の地点までタキを引き込んできたところです。なお、引き込んで
 来たタキ車は(8271レ~)8272レで到着したものです。


専用線を進んでいくと、機回りが出来るように線路が2本になりました(地図中②の地点)。ここで一旦タキ車に手ブレーキをかけて留置し、今度はDE10が反対側に機回りをして連結します。



地図中②の地点でDE10が機回りし、タキを連結して荷役線へ押し込みます。

そして、再びタキ車の手ブレーキを緩解し、そして3本ある荷役線(地図中③の地点)に貨車を振り分けます。編成が長い場合は編成を2分割して押し込み、再度タキの手ブレーキをかけます。これで荷役の準備が出来ました。DE10は構内へ戻って荷役が終わるまで休んでいるか、もしくは他の入換がある場合はそれへ回ります。



・浅川の土手から荷役線を臨みます。手前は中央線の線路で、奥が
 八王子駅の方向です。なお、荷役線に止まっているタキは(5278レ~)
 5279レで到着したタキです。これから5270レ(~5269レ)で根岸へ帰り
 ます。

ところで、この荷役線の中央線の線路に面した側にはJR貨物が装飾したメッセージが壁面にびっしり縦書きで書いてあるのですが、これは一体何なのでしょうか。文章を読んでも文脈がワンセンテンスごとでまったく異なるので繋がらなかったり、ちょっとおかしな文章です。中央線に乗ってて気になった方も多いのではないでしょうか。しかも、現在壁面には落書きされてしまっていて一部読めない文章もあります。この壁面のメッセージの詳細をご存知の方、どうかご一報ください。


・荷役。

さて、根岸から発送されたタキがOTの専用線に到着しました。今度は荷役担当の作業員さんが荷役線の脇にあるスロープへ上がり、タキの上へと登って操作をはじめます。



・こちらも(5278レ~)5279レで到着したうちの、二分割されたほうのもう
 一方のタキ車です。タキの上に乗って作業をしているのがわかりますね。


ここで『普通なら上から石油を入れたんだから、下から取り卸せばいいのに何故上へ登るの?』と疑問を感じる方もいらっしゃると思いますが、実は最近のタキ車は保安基準の関係からわざとタキ車の上に操作レバーを設けているのです。しかも、取り卸す際のバルブも何重にかかっているため、万一の事故でバルブが壊れても石油が外へ漏れにくい仕組みになっているんですね。ですから、作業員さんが上へ登ったのは単に操作レバーを扱うためであったのです。取り卸し口については、皆さんご存知のとおりタキ車のお腹の下の部分に取り付けられています。

作業員さんが上へ登ると、まずタキ車の車番をチェックして大きな声で称呼します。さらに積載している石油類が何であるかも大きな声で確認し、続いて取り卸し口にホースが繋がれるとこれまた大きな声で確認して操作レバーを扱って取り卸しが始まります。


そして、取り卸した石油類は種別ごとに油槽へ振り分けられます。この油槽は中央線の車内からでも、浅川鉄橋を渡るときに八王子に向かって右手に見ることが出来ます。この営業所自体が浅川の土手に面しているのです。



・すごく・・・おおきいです・・・・。

そして、取り卸した石油類は各需要家へと運ばれていきます。共同のオイルターミナルですから、メーカー関係なく発注分だけをこの油槽からタンクローリーへ積み込み、ガススタンドや需要家のもとへ運ばれていきます。この日は根岸の荷主さんである『ENEOS』の新日本石油、鶴の絵『STORK』でおなじみの九州石油、、化成品運送業者のニヤクコーポレーションのタンクローリーなどが発着しており、非常に賑やかでした。



・浅川の土手からでも、こんなによく見渡すことが出来ます。


・専用線からの空車引き出しから根岸へ返空するまで。

さて、タキが空車になったようです。ここで、再びDE10が登場し、編成を二分割した場合は再度組成し直して、先ほどの地図中②の地点で同様に手ブレーキをかけて一旦タキ車を留置します。そして、専用線側のほうにDE10を機回りして連結し、手ブレーキを緩解すると、DE10は静かにタキ車をバックで専用線からJR線構内へ押し込み、組成が完了します。

根岸行の返空列車の着発線は、中央線3・4番線ホームと横浜線5・6番線ホームに挟まれた着発線、もしくは中央線ホーム3番線(中線)になります。但し、いずれも機関車が前出しとなる位置がタキ車を留置する位置のため、停車中の写真を撮影することは出来ません。




・タキ車がJR線構内に向けて出てきました。




・こうして、空車となったタキは根岸へと戻っていきます。


・特記事項

さて、入換の模様と一通りの設備を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。なお、八王子のOT専用線には根岸からの列車のほかに、京葉臨海鉄道臨海本線の浜五井接続のコスモ石油から、また北袖接続の富士石油からも石油類の到着があります。しかも、短い荷役線が2本と留置線が1本しかないため、各方面から来る列車を到着から返空まで入換や荷役を時間通り効率よくこなさなければいけないところが、この専用線のネックではないでしょうか。

なお、普段根岸発着の列車については使用しませんが、地図上④の地点にある小さな貨物ヤードでは朝方などに浜五井駅や北袖駅から到着した列車の留置や、入換待ちのためにタキ車にDE10をつなげて待機していることがあります。また、入換のない時間帯にもここにDE10が留置されていることがあります。

なお、かつてはこのOTの専用線のほかにも八王子駅でコンテナ扱いがありました。しかし、業務の効率化のために八王子駅でのコンテナ扱いを廃止し、トラックで梶ヶ谷(タ)へコンテナを持ち運ぶ自動車代行駅『八王子オフレールステーション(八王子ORS)』が新たに開業しています。専用線の途中にも、八王子駅を瀬にして左手に保線区を挟んでこのORSを臨むことが出来ます。



さて、皆さん根岸からの発送先のひとつである八王子をお楽しみいただけたでしょうか。駅から徒歩で20分近くかかるので少々アクセスが大変ではありますが、皆さんも足を運んで見てはいかがでしょうか。


(2008.2.6.Wed. 編集:根岸の兄さん)
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