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根岸線の貨物列車を話題に情報交換をする総合ブログです。
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皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。

さて、昨年12月22日から運用を開始しましたE233系電車。現在は浦和電車区に所属するウラ101~105編成の計5編成が京浜東北・根岸線で運用されています。もう運用を開始して10日経ちましたが、皆さんはすでに乗られたでしょうか。今回はそのE233系電車についてまとめてみました。貨物列車の記事ではないので恐縮ですが、皆さんのこれからの撮影の足となる要ですので、どうぞひとつご覧ください。


・E233系登場の経緯。

従来、これまで京浜東北・根岸線では開業当初からスカイブルー色の103系電車が使われてきましたが、老朽化により新系列電車の先駆車となった209系電車を1993年4月より導入しました。



・根岸線で撮影したものではありませんが、右が103系電車のスカイブルー色。
 かつて石川町に住んでいた山崎ハコさんはこの電車が引退するとき、『青一色
 の電車がなくなるのは寂しい』とご自身の出演するラジオで残念がったそうです。


209系電車は、これまでの電車の考え方を一新させ、製造コスト・寿命・重量においてすべて半分になることをコンセプトにおいて製造を行いました。実際にこの電車は、各部品にリサイクルの出来るものを多く採用したり、また軽量素材の採用、さらに各車輌製造会社の工法を問わずにあえて各社に任せたことにより、製造コストを落とすことにも成功。また、寿命を半分にすることによって廃車時期を早くし、当時の最新技術・サービスを採用した新型車両を新たに開発することによって旅客がこの恩恵をこまめに受けられるようにしました。そして1993年、これらのコンセプトをクリアした上で、209系電車は登場しました。

209_210.jpg

・おなじみの209系電車。

ところが、実際に登場してみると製造コストを落とした劣悪な機器・サービス部品を使用していたために不都合な点が多発しました。また、経年劣化によりさらにその点は最終的に次のようなところまで発展してしまいました。

・劣悪な機器を採用したため、故障が多発した。

・座席の経年劣化によるくたびれを防ぐために、あえて詰め物を少なくしたりバネを省略したために最初からすわり心地が悪くなってしまった。

・カーテンを省略してUVカットガラスを採用したが、効果が薄く日差しが強く感じられるときに旅客が任意に日を避けることが出来ない。また、車内が暑くなりやすい。これによって冷房効率が悪くなる。

・窓の開閉が出来ないために、旅客が任意に風を入れたり、また非常時に締め切った車内になるため旅客の健康を損なうことになり危ない。

・MT比(編成中のモーター車とそれを備えない車の比率)がモーター車4両に対してトレーラー車(モーターを備えない車)は6両と比率が悪く、発進時や停車時の前後衝動が大きく乗り心地が悪い。

・妻面扉の一部車輌の省略によって妻面付近で車輌間の空気流動(隙間風)が発生して寒く感じたり、さらにこの妻面扉自体のドアノブが故障して扉が閉まらなくなるこがある。

・ドアチャイム・旅客案内表示機が経年劣化により音が割れたり発光しない色が出てきた。

・経年劣化による金属の伸縮で、車体が歪み始めた。


これによって、旅客へのサービスが低下。さらに度重なる車両故障による遅延によって旅客からは多くの不評が寄せられ、さらに窓が開かない構造は非常時に旅客の体調を実際に悪化させて救急車を呼ぶ沙汰にさえなったこともあったため、早急に窓を開閉できるように改造するなども行ってきました。

しかし、総合的に見て機器・サービスが登場からかなり劣化してきたことは間違いがなく、当初の予定通り延命工事を行わずに15年程度での廃車をし、これらの汚点を改善した新たな新型車両をつくることとなりました。これがE233系電車の登場経緯です。


・E233系電車に乗ってみた。

e233_1222.jpg

E233系電車は9月1日からの試運転を経て、2007年12月22日より旅客営業を開始しました。私が初めて乗ったのは翌日23日のことでした。記念すべき初乗車は南行823Aの関内から根岸までです。なお、今回は走行機器のスペックなどは省略して、私たちが乗るときに接するサービスなどに焦点を当ててみました。

・化粧板を車内全体で採用。
まず車内に入ってみて感じたのは、車内の化粧板をよく使っているために雰囲気がよくなっているという点。以前はドア類はアルミ地が露出していて冷たい感じがしましたが、今度の電車はホームとの出入りのドアも車輌間の妻面扉も化粧版処理がされていて、安っぽさが払拭されました。また、黒いつり革やアルミサッシによる網棚なども新規格ですね。

233shanai.jpg

・車内がよくなりました。

・旅客案内装置およびとレインチャンネルの設置。
そして皆さんもよくここが気になっていると思いますが、ドア上の2面の旅客案内モニターとトレインチャンネルはとてもいいですね。さらにワイド画面になってこれは文句なし。特に根岸線の車内で『Berlitz・トレインイングリッシュ』のジョアンナ・ムライシ先生に会えるようになったのは大きく評価したいですね(笑) また、営業開始当初ということでE233系電車の紹介映像も流れていました。

また、以前から車輌によって音量に差があったり音割れがあったりしたドアチャイムは静かで統一されたものになり改善されました。

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・Berlitzの『トレインイングリッシュ』講師・ジョアンナ先生。

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・E233系電車の紹介も。

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・『まもなく根岸です』の表示。わくわくしますね~。

・座席の座り心地の大幅改善。
今度は座席に座ってみました。以前は詰め物を少なくしたりバネを省略した劣悪な座席でしたが、今度はバネを採用し、詰め物を改善したために大幅にすわり心地が向上していました。GOOD!!また、後日秋葉原より関内まで乗る機会がありましたが、30分以上の乗車でもおしりが疲れませんでした。

・自動放送を採用。根岸線内では『京浜東北・根岸線』と案内。
次によかったのが自動放送。女性車掌さんのいない京浜東北・根岸線で初めて女性の放送を聞いたのはこのときが初めて。これまでの車掌さんの案内よりかなり聞きやすく良い案内になっていました。また、後日秋葉原より関内まで乗ったところ、横浜までこの自動放送は『この電車は、京浜東北線、快速○○行です。』と案内していましたが、横浜より根岸線内に入ると『この電車は、京浜東北・根岸線、快速○○行です。』と放送が切り替わるようになっています。以前から京浜東北線の一部に混同されがちな根岸線でしたが、これは根岸線の者にとってはうれしいところです。

・窓が開閉可能に。
以前から大きな問題になっていた開かずの窓。E233系電車からは7人掛けのシートの窓すべてが空くようになりましたが、逆に3人掛けの席と車椅子席は空かないようになってしまいました。つまりは、従来の209系500番台電車と同様の仕様になったということです。ちょっと残念。しかし、これによって車内環境が良くなったことに間違いはないでしょう。

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・こちらは空かなくなりました。

・車内が広くなった。
これまでの209系電車に比べて車体幅が広くなったために余裕が出来ました。会長の建築屋さんはここを大きく評価しています。座ったときにこれまでより足を伸ばせるところもうれしいですね。但し、もちろん立席の旅客や通路を通る旅客がいるときは邪魔をしてはいけません。

・6号車の6扉座席収納車が廃止
これまで混雑緩和目的で平日のラッシュ時間帯は6号車の座席が折りたたまれ、また乗降時間の短縮を目的に扉を2つ増設した6扉となっていました。しかし、着席機会が低下したり、エアカーテンや床暖房を付けている割にドアが多いために空気が逃げてしまい、冷暖房効率が低下していました。最近では混雑が緩和されてきたということで、サービス向上のためにE233系電車からは6号車も通常の4扉終日座席利用可能車としました。以前は座席の格納されたラッシュ時間帯の大船、磯子、桜木町などの始発駅では、始発電車に整列して乗車しようという人たちを横目に、座席が格納されているため並んでいない6扉車の入口から入って隣の通常の車両の座席へ先回りして着席してしまうというマナー違反乗車が見られていましたが、この現象にも決着がつくことになるようです。

・結露を防ぐ扉、空気清浄機を採用。
また、このほかにも冬場の満員電車や梅雨時で曇りやすい扉。これを複層にして結露のしないドア窓になったそうです。さらに、空調機器には空気清浄機を採用して車内環境が改善されています。

・妻面扉も各部にすべて設置。
以前は妻面扉を省略していたために加速時や減速時に車両間の空気流動が発生していましたが、今回からはすべての箇所に妻面扉が設置され、おかげで空気流動がまったくなくなりました。また、最近採用されてきた開けても自動的に閉まる扉も採用され、これまでのような開けっ放しで通路を通る旅客がいても自然に扉が閉まるので、空気流動や騒音が入ってくることもなくなりました。

今度は根岸で電車を降りて、外をチェックしてみました。


・フルカラーのLEDで見やすい行先表示。案内に『京浜東北・根岸線』の文字。
以前は幕式だった行先表示はフルカラーのLEDになり、とても見やすくなりました。次の停車駅や路線名表示もされます。また、車内放送でもそうでしたが、横浜を境に『京浜東北線』と案内していたものが『京浜東北・根岸線』と案内されるようになりました。これまで路線名表示のあった205系、209系(0・500・900番台)では単に『京浜東北線』と案内されていたために『根岸線』の表記がなく不満でしたが、今度からはきちんと案内されるようになった点はとてもうれしいですね。これを喜んでいたのは、ハセガワ軍団はもちろん特に会長の建築屋さん。一番評価できる点だとオーバーな発言まで(笑) 但し、このフルカラーLEDは撮影の際にシャッタースピード1/250でも表示に切れ目が入ってしまうのが少し残念ですね。1/125なら線が入らずちゃんと写るでしょうか・・・。

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・根岸線の文字が入りました!

・列車番号が見やすくなりました。
列車番号が、これまでの下二桁表示から四桁表示に改善されました。撮影のときの記録などには便利ですね。こちらは1/250以下のシャッタースピードで線が入らずくっきりと写ります。

・バリアフリー対策もしっかりと。
お身体の弱い方々が使われる優先席では、つり革の高さが低くなっていたり、また網棚の高さを他より低くして利用しやすくしているようです。さらに、ドア上部にはドア開閉時にドアランプが点滅して注意を促す仕組みになっていたり、このドア自体の縁およびドアの足元のところに黄色いテープでマーキングがしてあるなど、弱視の方への配慮がなされています。また、ホームと電車のドアの嵩の差を小さくしており、以前より電車の乗り降りがしやすくなりました。

・その他の発展。
このほか、私たちの目に見えないところでも、例えば機器の二重化によって故障に強い電車となったこと、また首都圏で輸送障害が発生したときには車内の旅客案内装置に速報が入るようになったとのことです。



~総 評~

97a0b520.jpg今回はじめてこのE233系電車に乗ることが出来ました。
いままでの試運転を見てきてもデザインなどがグレードアップしていて乗車出来る日を楽しみにしてきました。今回の初乗車では、その期待を裏切らない良い電車であると感じることが出来ました。

ただ、未だカーテンが省略されていたり窓がすべての箇所で開くようになっていなかったのは少し残念に思います。今回の電車でも、カーテンを省略したかわりにUVカットガラスを採用しているとのことですが、いままで採用してきた電車ではやはり日差しの熱さを感じてきていただけに、今回のE233系電車でどれだけの効果がある素材を採用しているかどうかがまた気になるところです。

しかし、今回のE233系電車の運転開始に伴って京浜東北・根岸線が快適となったのは間違いがなく、今後も私たちの撮影の足としてさらに活躍することを期待しています。


(2008.1.6.Sun. 編集:根岸の兄さん)
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皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。

皆さん今年もお仕事にご学業おつかれさまでした。今年も残りあと明日1日となりました。皆さんは年賀状や大掃除などは済んだでしょうか。

さて、今日は今年1年の総決算として、"NEGISHI OF THE YEAR"と題して先日お話していた今年一年の根岸の大きなニュースをまとめてみたいと思います。画像をふんだんに使ってまとめてみましたので、どうか今年の根岸の1年を振り返っていただければと思います。

なお、今回掲載した写真はデジタル一眼レフで撮影したカラー写真もあれば、コンパクトデジカメで撮影したカラー写真もあるし、そうかと思えば銀塩一眼レフで撮影したカラー・モノクロ写真とメディアがたくさんあって見づらいことと思いますが、どうかご了承くださいませ。



・2007年1月

冬季繁忙期の石油発送量、例年より80%以下にとどまる。

冬のなかでも一番需要が高くなるこの時期に、なんと石油の需要が低下。この年は昨年の大きな冷え込みから打って変わって暖冬気味だったために発送も手控え気味。繁忙期輸送も例年より期間が短くして終わりました。



・構内に留置されるタキの数も少ないですね。根岸にて。(Photo:根岸の兄さん)



・2007年2月

日産自動車輸送列車、8588レ~5692レで2月から運転開始。

このときの自動車輸送は2月、3月と続けて行われました。sだらに輸送形態も普段と違っていまして、通常一日に36台の自動車(コキ換算で6車・カーパックコンテナ換算で18個)を輸送していましたが、このときは一日に30台の自動車を輸送し、コキ換算で5車。さらに運転日も通常の平日運転・土休日運休のところを平日・土曜日運転の日曜日運休で運転していました。機関車ではEF65-1001(新)も入線し、またこのあと出てくるJR貨物20周年のHMをつけたEF65-1059(新)も自動車輸送に入りました。また、6月頃に横浜機関区から塩浜機関区へ帰ったDD55-14も、このときで最後の自動車輸送牽引となりました。

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・EF65-1054(髙)はその後高崎機関区へ転属。自動車輸送はこれが最後と
 なりました。石川町にて。(Photo:根岸の兄さん)

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・こんなサプライズも。。。EF65-1059(新)にJR貨物発足20周年HMがつきました。
 山手にて。(Photo:根岸の兄さん)




・2007年3月

3月18日、JR貨物ダイヤ改正。

JR貨物では2007年3月18日にダイヤ改正を実施しました。
このときの改正での変更点は次のとおり。

・単1286レの組み合わせが従来のEF64(髙)+EF65(新)+EF65(新)からEF65(新)+EF210(新)+EF65(新)になる。


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・旧来の単1286レ。


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・新しい単1286レ。



・8271レでのEF65(新)+EF210(新)の重連が解消。EF65(新)だけの単機牽引へ。

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・旧来の8271レ。

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・新しい8271レ。



・5760レと5560レで運転時刻・運転順序の変更。また、それに伴う折り返し列車の変更。

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・5560レ。運転順序を前後させただけなので、編成に代わりはない。



・単1297レの組み合わせが、EF65(髙)+EH200(髙)からEF200(吹)+EH200(髙)に変更。

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・旧来の単1297レ。



・5166レの行先が、倉賀野から川崎貨物へ変更。

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・新しい5166レ。EF200(吹)に変更された。



・5570レ~8271レの(新 15)運用が、従来の月曜日以外は旅客会社田端運転所からの貸し出しとなっていたものを、改正で逆に月曜日・木曜日に5570レ~8271レもしくは8588レ~単1286後に充当し、それ以外は通常のEF65(新)が運用するようになった。また、5262レ~5476レの運用については、EH200(髙)による仕業変更により消滅。

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・旧来の5262レ。



・8781レ~8780レの発着駅が川崎貨物(浮島町)から根岸へ変更。もともと、川崎貨物(浮島町)発着の当時から根岸発着のタキを多く連結しており、川崎貨物で返空を5161レで、発送を5692レで継走していたため、結果的に到達時間の短縮と簡略化が図られた。これにより、5161レが廃止になり、EF64(髙)の入線機会が1本減る結果となった。なお、8781レはEH200(髙)が、8780レはEF200(吹)が運用を受け持った。

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・根岸線に新規設定された8780レ。



・87レのEF200(吹)+EF210(新)の重連が解消。EF210(新)単機で牽引となった。

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・旧来の87レ。


・宇都宮(タ)発着で初めての高速石油が設定される(発送のみ)。東北本線(宇都宮線)方面への高速石油には初めて列車番号4000番台が与えられ、これまでの5577レを4091レへ変更し高速化。今冬で増備されたタキ1000も使用された。


・3076レの着駅が宇都宮(タ)から梶ヶ谷(タ)に変更。タキの発送先は梶ヶ谷(タ)継走で竜王になる。運転機会は以前より減り、一日6車以下での輸送となる。さらに、閑散期は月に1~2回度程度の運転に激減。


・EF66(吹)の入線が復活。単8091レ~3076レの定期運用を持つ。

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・3076レの仕業を持ったEF66。

この改正では、名物だった87レのハイテク電機の重連や8271レの重連が解消したり、またEF64(髙)の運用が1本減ったりと残念なこともありましたが、新たにEF66(吹)が入線するようになってまた根岸は盛り上がりました。最初は定期列車ながら実質不定期の単8091レ~3076レの運用だけを持ち始めましたが、不定期のために撮影出来るチャンスになかなかめぐり合えない鉄ちゃん泣かせの運用でしたが、その後は5693レ~単1286レ、8074レ~5160レ、8274レ~5692レ、8780レ~単8782レなどでも代走入線するようになり、これまでなかった広島色のEF66がタキを牽く姿も実現しました。またEF66-27(吹)もすでに1度入線をし、こちらは時計屋さんが撮影されているそうです。


JR貨物20周年記念のHMを付けた機関車が入線

2007年4月をもって創立・分割民営化から20周年を迎えたJR貨物。これを記念して、新鶴見機関区の有志の方々が記念のHMをつけてくださいました。このHMは4月ごろまで付けられ、HMをつけたEF65-1001(新)、EF65-1059(新)、EF210-111(新)、EF210-117(新)、EF210-120(新)などがすべて根岸線に入線しました(EF66-11(広)鉄道博物館入場輸送に入った同HMつきEF65-1002(新)は除く)。特にEF65-1059(新)については自動車輸送の8588レに、また折り返しの単1286レで三重単になったり、さらにEF65-1001(新)は東急5000系電車6扉車2輌の甲種も行いました。

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・JR貨物発足20周年記念HMを掲げるのはEF210-120(新)。

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・単1286レではこんな組み合わせも。



・2007年5月~6月

DE10(新)による甲種輸送のハンドル訓練実施。

5月ごろからでしょうか。DE10(新)を使用した新鶴見(信)~逗子で根岸線でのハンドル訓練が行われました。スジは9810レ~9811レ。これは7月からのDE10(新)による甲種輸送牽引に備えたものです。

従来、逗子発着の甲種輸送では本線をEF65(新)が担当し、逗子から神武寺駅付近の東急車輛専用線は非電化のためにDE10(新)を別に用意する必要がありました。しかし、重量な一般貨物列車に比較して甲種輸送で牽引する電車等は軽量であることから、本線を含めた区間でDE10(新)に牽引させ、入換機関車を別に用意する手間を簡略化したものです。但し、根岸発着の横浜市営地下鉄の甲種輸送などはJR線内に非電化区間が存在しないため、これまで通りEF65(新)による牽引で行われています。


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・DE10が渡っている堀割川は、横浜の発展に大きく貢献した由緒ある川であります。
 根岸~磯子にて。(Photo:根岸の兄さん)



神奈川臨海・横浜機関区へ新たにDD60が配属。

6月より、塩浜機関区に配属されていたDD60-1がこのたびDD55-14の代わりとして横浜機関区に転属となり、本牧線での運用をはじめました。横浜機関区へのDD60配属ははじめてで、DD55とは違った外観に注目が集まりました。

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・これははじめて自動車輸送に入ったときのもの。



・2007年7月

神奈川臨海・横浜機関区所属のDD55-14が塩浜機関区へ。

6月にDD60-1が新たに配属されたことにより、7月4日に神奈川臨海鉄道横浜機関区所属のDD55-14が塩浜機関区へ甲種輸送されました。牽引はEF64-1044(髙)でした。塩浜機関区到着後は果たして全般検査に入ったのか廃車になったのか、行方は未だにわかっていません。


DE10(新)による甲種輸送が始まる。

5月から6月にかけて行われていたDE10(新)によるハンドル訓練が終了し、7月より甲種輸送に本格的に入るようになりました。なお、最初のほうの甲種輸送ではDE11-2000(新)も運用され、珍しいものとなりました。

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・DE10-1554(新)が牽引する小田急4000形電車の甲種輸送。



・2007年9月

京浜東北・根岸線新型車輌E233系電車、初めての試運転。

電車ネタではありますが、2007年9月1日に次世代の京浜東北・根岸線の新型車輌であるE233系電車の初めての試運転が行われました。沿線では各駅で白いスーツを着た駅長さん(被管理駅では助役さん相当)が直々に発着を見送り、またそれを初めて見た旅客からも大きな注目を集めました。運転は南浦和~磯子間で列車番号は9101G~9300G、使用された車輌はつい数日前に東急車輛製造から出場したウラ101編成でした。

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・はじめて根岸線に入線したE233系電車。


EF200-5(吹)、広島車公開HMを装着して入線。

2007年度の鉄道の日にあわせて行われる広島車両所の一般公開を記念したHMがEF200-5に装着され、28日に根岸線へ入線しました。さらに、EF200-5(吹)は今回が更新後根岸線への初入線となりました。

なお、広島車公開HMはEF200-5(吹)出場時にあわせて装着されたもので、かつての東京~広島間を結んだ急行『安芸』が付けていた宮島に厳島神社の鳥居が描かれたHMを象ったもので、本来の『あき』の列車名が入るところに開催日付の10月28日が記され、周りの黄色い縁のところに『広島車両所公開』などの文字が記されていました。

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・高速石油4091レを牽くEF200-5(吹)。機関車次位のタキは、いまとなっ
 ては見られないOT色のタキ1000-319。山手にて。(Photo:根岸の兄さん)




・2007年10月

日産自動車輸送、再開。年内いっぱいにかけて続けて運転。

10月に入り、日産自動車輸送が再開されました。今度は8588レ~5692レのいつものスジで、一日36台で土休日は運休という輸送になりました。しかし、この輸送は当初10月中に終わると見込んでいたところを大幅に過ぎて、12月中にも続いているという結果に。一部では3月末まで継続して運転するという説があります。

なお、この輸送では横浜機関区へ配属されたDD60-1がはじめてカーパック輸送に入り、目をひきました。また、その後には旅客会社から貸し出しになったスーパーエクスプレスレインボー色のEF65-1118(田)がこの自動車輸送に入り、大きな話題を呼びました。

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・EF65-1118(田)による自動車輸送8588レ。山手にて。(Photo:根岸の兄さん)

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・折り返しの5692レ。EF65-535(髙)が代走で入線したときのもの。
 根岸にて。(Photo:根岸の兄さん)


スーパーエクスプレスレインボー色のEF65-1118(田)、
                     旅客会社から借り受ける。

旅客会社・田端運転所が所有するスーパーエクスプレスレインボー色のEF65-1118(田)がこのたび新鶴見機関区へ貸し出しとなり、日・月・木曜日の5570レ~8271レもしくは8588レ~単1286レ後で根岸へ入線しました。EF65のなかでも人気のある機関車ということで、沿線では多くの鉄ちゃんで賑わいました。この機関車は11月中旬頃まで貸し出され、根岸線へは5570レ~8271レが2回と8588レ~単1286レ後が2回の計4回入線しました。

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・旅客会社の保有しないEF65貨物標準色とEF210との三重単は珍しいですね。
 鶴見にて。(Photo:A重油専用さん)

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・根岸では当たり前に見られるタキを牽く姿でさえ珍しいですね。
 根岸にて。(Photo:根岸の兄さん)


EF210の今年度の新鶴見機関区向け増備機が相次いで初入線。

兵庫の川崎重工で製造された今年度の新鶴見機関区向けEF210増備機がこれまで新鶴見機関区配備完了次第試運転を行ってきましたが、この10月から運用を開始。根岸線にも10月より相次いで初入線しました。これにより、余剰となったEF65(新)の初期型車が相次いで廃車になる目処が立ち、さらにまだ車齢も若い一部のEF65(新)は高崎機関区へ転属をしました。



・2007年11月

18日から繁忙期へ。日曜日も休まず営業。

今年は11月18日から根岸は繁忙期入りし、日曜日でも石油列車がほとんど復活運転(四半期手配)されました。特に今年は各地で雪が降り始める時期が例年より早かったため、寒冷地である坂城や村井へ発送する列車が以前から牽引定数いっぱいのタキ17車で運転されてきました。


E233系電車の試運転(ハンドル訓練)が大詰めに。

9月からいままで一部の期日で性能を確かめるための試運転が行われてきたE233系電車。11月に入り、とうとう乗務員さんのハンドル訓練が始まりました。試運転は試9105G~試9302Gというスジで行われ、これは旧5760レとDE10のハンドル訓練の旧単9810レの貨物スジを使って行われました。

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・E233系電車による試運転。土休日関係なく毎日行われました。
 関内にて。(Photo:根岸の兄さん)




・2007年12月

22日から京浜東北・根岸線にE233系がデビュー。

9月から試運転を重ねてきたE233系電車が、22日からとうとう運転を開始しました。

運用開始以降は関内駅などの有名撮影地でカメラを構える鉄ちゃんが絶えず、賑やかになりました。一般旅客の方々もケータイカメラなどを利用して記念写真を撮影するなど、大きな注目を集めました。

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・運用を始めたE233系電車。運用を開始した2日目は雨のなかでの運転でした。
 関内にて。(Photo:根岸の兄さん)


EF65-1001(新)がFINAL RUN記念特製HMを装着して入線。

今年~来年1月で引退を予定しているEF65-1001(新)が、『走り続けて38年 EF65-1001号機 FINAL RUN』の引退特製HMを装着して根岸線へ入線しました。このHMはEF65-1001(新)が所属する新鶴見機関区の有志の方々が今回の引退を記念して作ってくださったもので、根岸線では5693レ~単1286レ前で2回、5570レ~8271レで1回の計3回入線していますが、いずれも根岸方片方にHMが装着されたために、まだ日の出前を走る5693レ・5570レでは撮影が不可能。さらに、撮影が可能な8271レと単1286前ではHMがそれぞれ撮影できない機関車次位方にHMが付いたため、いずれも根岸でこのHMを撮影する機会はあまり恵まれませんでした。

なお、このHMは12月25日以降になって取り外されましたが、機関車自体はまだ活躍しています。

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・単1286レ。次位のEF210(新)が連結される前に少し撮影が出来ました。
 根岸にて。(Photo:根岸の兄さん)



スーパーエクスプレスレインボー色のEF65-1118(田)、
                   再び旅客会社から借り受ける。

10月に新鶴見機関区が旅客会社より借り受けたEF65-1118(田)。その後11月中旬~12月中旬にEF65-1104(田)を代わりに借り受けましたが、今度はこの機関車のかわりに再度EF65-1118(田)が借り受けることとなりました。

今回の借り受けでは12月30日の5570レ~8271レが初運用となり、多くの鉄ちゃんがカメラに収めようと根岸へ集まりました。



今年1年の根岸でした。さて、皆さんいかがでしたでしょうか。今年も根岸は楽しかったですね。皆さんにとっていろいろな出会いや楽しい思い出があったことと思います。

この大きなニュース欄に載せられないところでも、例えばEF65-501(髙)やEF65-535(髙)の相次いで入線したり、それから毎月各地へと送られていく甲種輸送が度々あったり、機関車の故障で代走があったりといろいろありました。特に今年はEF200(吹)の多くが全検時期を迎えたために、従来の塗装から更新された新塗装になって根岸へ初入線する機会も多かったと思います。また、いままで貨物標準色で出場していたEF65(新)が特急色で相次いで出場し、早速根岸へ全検後初入線するなどのびっくりしたニュースもありましたね。

さて、皆さんにとってこの1年はいかがだったでしょうか。是非とも自分にとってびっくりした一大ニュースだとか今年の感想、それから来年に向けての抱負などをこちらの記事のコメント欄にたくさんいただければと思っています。あ、写真なんかも一緒に投稿いただければうれしいですね。。。 って、ウチのブログは画像つきでレスできたっけ(汗) ・・・まあ、そんなときはどうぞ掲示板もご利用ください。特に掲示板は結構過疎ですので大いに活用していだだきたいと思います(大汗)



最後に、本年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。また、根岸・ハセガワ軍団一同大変お世話になりました。このあとも明日の根岸日報などでご機嫌をお伺いいたしますが、まずは節目ということでご挨拶させていただきます。来年も当ブログならびに根岸・ハセガワ軍団をどうをよろしくお願いいたします。そして、根岸でまた皆さんに来年お会いできることを楽しみにしています。

それでは皆さん、よいお年を。


(2007.12.30.Sun. 編集:根岸の兄さん)
皆さんこんにちは。根岸の兄さんです。

さて、ここ最近私からお送りしました根岸日報のなかで、高島線の東高島駅近辺で撮影した写真が掲載されていたのをお気づきでしょうか。実は前回と本日にわたって東高島駅の現状を見にいってまいりました。今回はそれについてのレポートをお送りしたいと思います。


【東高島駅 概要】

東高島駅は神奈川県横浜市神奈川区星野町にある高島線の貨物駅。高島線とは、東海道貨物支線のひとつで、鶴見~桜木町を結ぶ路線の通称です。鶴見からは東海道貨物線・同貨物支線(東京(タ)方面)・武蔵野線に連絡し、桜木町からはお馴染み我らが根岸線へと連絡しています。おわかりいただけると思いますが、この高島線は根岸線と首都圏一帯を結ぶための連絡線であり、重要な路線なのであります。そのなかでも、高島線の中で唯一営業している駅がこの東高島駅です。基点の鶴見から5.6kmのところに位置し、駅のすぐそこに東京湾が面しています。ここからランドマークタワーやクイーンズスクエア、横浜コンチネンタルホテル、コスモワールドの大観覧車はもちろん、大黒ふ頭や山下ふ頭、本牧ふ頭を望むことが出来ます。

高島線の路線図

・高島線の路線図と周辺路線との関係。


東高島駅には運河が接続しており、かつては水陸ホームやクレーン、仕分け場などの昔ながらの臨港貨物駅として機能していました。周辺にはかつて新興駅、海神奈川駅、高島駅、裏高島駅、瑞穂駅、横浜市場駅、山下埠頭駅、横浜港駅などの臨港貨物駅に接続し、それらの貨物駅の中継地点にもなっていました。しかし周辺環境の変化と物流の合理化など時代の波が押し寄せ、ほとんどの貨物扱いが廃止。現在は根岸線に接続する際の時間調整を行う信号場としての機能しかない駅になってしまいました。例外として、現在でも東高島駅の構内設備を点検・整備するための工事列車が発着しており、ごくまれに東高島駅常備のレール輸送のチキ車がこの列車で輸送されてくることがあります。

当駅のかつての貨物扱いは、新興駅発着の内外輸送からの化学薬品輸送、旧瑞穂駅を転用した在日米軍基地『横浜ノースドック』専用線からの航空ジェット燃料輸送、日本製粉専用線からの小麦輸送、三井倉庫専用線の貨物扱い、横浜市場駅発着の鮮魚輸送などがあり、特に横浜市場駅からの鮮魚輸送はあの有名な鮮魚特急『とびうお』や『東鱗』の一部貨車の発着駅にもなっていました。


【駅構内本場の変貌】

貨物扱いが廃れて移行、駅構内は大きく様変わりしました。頻繁に往来のある上下本線は一般的な整備がなされておりレールも光っていましたが、本場から新興方の旧千若信号場付近にかけて、使われていない専用線などは草が多い茂り、線路を隠していました。

また、駅構内は使われなくなった側線の撤去が行われてしまい、現在入換や留置の目的で残してある側線は2本のみ。ほかはすべてレールが剥がされ、その上にアスファルトを敷いてJR貨物(F開発)の月極駐車場『駐太郎』に転換されていました。駅周辺も高層マンション・商業施設の建設ラッシュのなかにあり、月極駐車場は好調に売れているようです。

また、かつての駅事務所だったテナントやバース設備はすべて日本通運『ペリカン便』のみなとみらい集配センターへと転用され、駅事務所として残る部分はわずかになってしまいました。また、コンテナヤード周辺にもあった側線やトラバーサー、さらに水陸ホームの設備なども含めてすべてが撤去され、この部分も現在は月極駐車場『駐太郎』に転換されています。

よって、現在使われている設備は、海側からチキ車留置でわずかに使用されている側線2本と上下本線の線路、工事列車や甲種輸送列車の長時間停車で使われる上副本線1番線のみになっています。もちろんコンテナヤード周辺の設備は日本通運や月極駐車場となっているので、現在は本当にこの設備のみを利用した信号場機能としてしか残っていないことがわかります。

takashimakounai.jpg・東高島駅を発車する5692レ。(Photo:根岸の兄さん)


【駅構内旧千若信号場付近の変貌】

千若信号場はかつて高島線の支線である瑞穂支線の分岐点であり、現在は横浜ノースドック専用線として残っている路線の分岐点です。東高島駅の構内に近いため、現在では東高島駅の構内に含まれています。ここはかつて2001年に発生したアメリカ同時多発テロの際にジェット燃料が輸送されて以降、まったく機能をしていない状態になっています。このため、線路は横浜ノースドックまで1箇所も欠けずに繋がっているものの、ほとんど廃線に近いような状態でした。このため、某大手鉄道雑誌でこの専用線・側線へ侵入して高島線本線を通過する列車が撮影が出来るということで撮影ポイントとして取り上げられたことがありました。しかし、当然ながらこれは線路内人立ち入りに該当し、安全を確保できないとして警察による取締りが強化。結果としてこの場所への立ち入り口であった塩業踏切(横浜ノースドック専用線を横断している踏切)の入口部分に最初は立ち入り禁止の看板とKEEPOUTのイエローテープが貼られ、最後はタイガーロープを使った柵囲いがなされ、完全に立ち入りは出来なくなっています。また、警察の巡回や保線員さんによる作業や巡回も高い頻度で行われているようです。

mizuhorannyuu.jpg

・侵入路となっていた塩業踏切には、タイガーロープと柵によって
 立ち入れないように囲いがなされました。(Photo:根岸の兄さん)

mizuhomuhou.jpg

・塩業踏切から本線を望むと、ちょうど単8782が帰っていきました。
 右にはこのように以前から不法投棄が絶えず、無法地帯になって
 いました。(Photo:根岸の兄さん)


【まとめ】

東高島駅は、以前は本当に貨物の栄えた駅でした。しかし、近年になってからの変化は著しく、ついに当駅発着の列車が時折運転される工事列車だけになり、本当にさびしく感じます。また写真撮影のための線路内侵入者が多かったせいか撮影場所に規制がかかったり、警察や保線員さんによる巡回が激しくなったりと、本当に撮影を楽しみづらい場所になってきているように感じました。このような素敵な雰囲気が残る臨港貨物駅はとても貴重ですので、皆さんでどうか少しでもこの場所を見守っていければといいなぁと思っています。

takashimakounai66.jpg

最後までご覧頂き、ありがとうございました。


(2007.12.5.Wed. 編集:根岸の兄さん)
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